おはようからおやすみまで

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ご飯が食べたいだけなのに

摂食障害を患って、早10年目になる。

 

拒食と過食と異常食行動と飲酒を繰り返して、今はようやく(?)オルトレキシアという症状に落ち着いた。正常な状態ではないから、落ち着いてはいないか。なんというか、「上手く付き合えてる」感じ。

 

オルトレキシアは拒食症ほど食べないを貫いている訳ではなく、かといって過食症のように吐き出したりする訳でもない。「決まったもののサイクルでしか食習慣を継続できない」これに尽きる。

 

摂食界隈(そんな界隈がSNSにある上、自分より幾つも若い中学生や高校生が「摂食垢」として同じ症状を抱えた者同士傷を舐め合っているなんて、本当に世も末である)の専門用語として「許可食」という言葉がある。私はその「許可食」の中でしか食選択ができない。カロリーを基準にしたり、質量を基準にしたり、「許可食」に何を含めるかは人それぞれだが、私の場合は「翌日の体重が増えていなかった、もしくは減っていたもの」「少量でも咀嚼数が多く満足できるもの」などが許可食である。

 

例えば、鶏胸肉(市販のサラダチキンを含める。揚げ物はNG)、キャベツ(蒸すと過食に走るので炒め一択)、茄子、玉ねぎ、キムチ、豆乳(コップに2杯半/日まで)、水(摂り過ぎはNG)、アイス(230kcal以内)、酒(チューハイ系は1本/日まで)、市販の厚焼き玉子、ポン酢、味噌、スパイスなど。チーズやアボカドやごまドレッシングはNGではないけど心に余裕がある時でないと穏やかに食べられない。それゆえ、ここ数ヶ月は朝は豆乳のみ・昼はアイスもなか・夜は野菜炒めと鶏胸肉をどうこうしたやつ…みたいな食生活を継続している。本当に映えない。映えとかない。

 

今年の初頭に、異性の友人から「細いは細いけど健康的になった」と言われて深く傷ついた。傷ついた?というよりかは、プライドが先行して「痩せなくてはいけないんだ」と思った。寒い時期だったから、引き篭もってばかりいて浮腫んでいたのだろうとは思う。そこから元々昼食に食べていたパン(サンドイッチやベーグルが大好物だった)を質量とカロリーの少ないアイスに置き換え、夜はサラダチキン生活を徹底した。一ヶ月足らずで2kg落ちた。これは誰に対して自慢気に語るでもなく、「自分はやればできる」という実感の上にある。プライドを成果報酬が凌駕する瞬間が何より気持ち良く思える。

 

酒を飲むと胃バグが起きるのは女子あるあるだと思うけど、私の場合はかえって「そういうタイミングでしか自由な食選択ができない」ゆえに万年栄養失調みたいなものなので、時折やらかしては(死ぬほど後悔するものの)ある種の満足感は得られる。ただ、繰り返しになるが死ぬほど後悔するのでその後数日間は体重の数値が戻るまで最小限の食事や下剤を投与したりする。

 

体重に関しては一般から見て「細い」と言われるまでには落とせたし、多分これ以上痩せたら仕事が手に付かなくなりそうなのでとりあえずは維持できていればOK、ということにしている。水分量と分かっていながら前日比+500gとか見ると凹むけど。一の位が1つ上がっていたら発狂したくなるけど。

 

運動習慣こそない(筋トレとかもしてない)けど一日の歩数が2000歩以下(在宅勤務の日にありがち)だと買い物がてら歩かないと〜とちょっと焦る。駅近(一番近いスーパーまで徒歩2分)に住んでいるメリットを自らブチ壊しに行ってる。

 

時間にも厳しい。朝は出社するまで水分を摂らず(前日の水分を抜くため)、出社後10時〜11時の間に豆乳を投入(※注:笑うところです)。昼休憩(アイスもなか)は13時〜。17時までに何らかの事由で摂れない場合はスキップする。夜は大体19時半頃から調理し始めて20時半〜22時半の間にNetflixを視聴しながら摂る、この型じゃないと気持ち悪い。主食である炭水化物が食べられないので、ランチは全面的に断っているし夜は居酒屋よりも食べなくて済むバーを好んでいる。

 

書き出してみて、我ながら偏食、変わり者、病気、だと思う。だけどそういう風にしか、今の自分は生きられない。それは体型にひどく執着するあまり、完治させる意思が微塵もないから。もう昔の醜い容姿には戻りたくないし、周囲より特別「痩せている」自分に視線を注がれていたい。美味しいご飯が食べたかった、ただそれだけだった、はずなのに。